──アイベックスエアラインズ公式オンラインショップは、どのようなコンセプトで運営されているのでしょうか？

片山：仙台空港を拠点として全国11都市に就航していますが、地方経済の活性化により貢献していくためにはどうすればいいかを考えました。そこで、アイベックスエアラインズ公式オンラインショップで就航エリアの産品を扱うようになったのです。
仙台空港のある宮城県のほか、北海道、愛知県、大阪兵庫、福岡県など、11エリアの地域活性化につながるような商材を取り扱っています。

──例えば、どのような商材があるのでしょうか？

片山：就航エリアで、生産者さんが素材にこだわって、情熱を注いで作った商品ばかりです。食品関連が多くそろっていて、仙台の牛タンや南三陸のワイン、福岡のあまおうを使ったジェラートなどさまざまあります。
ほかには、当社のオリジナルグッズも取り扱っており、モデルプレーンやオリジナル今治タオルハンカチ、ステーショナリーセットなどが人気です。

──これまで、『Biz-Create』以外にビジネスマッチングサービスを利用したことはあったのでしょうか？

片山：『Biz-Create』のような、ウェブでのビジネスマッチングサービスは使っていませんでした。これまでは、オフラインで行われる展示会や商談会には参加していましたが、現在はコロナ禍ということもあって、対面でのイベントに参加するチャンスは少なくなってしまいましたね。
今後も『Biz-Create』を利用しながら、機会があればオフラインでの展示会や商談会にも積極的に参加したいと考えています。

──『Biz-Create』に登録しようと思った決め手は何でしょうか？

片山：『Biz-Create』を利用することで、オンラインショップのビジネスパートナーを探せるという点が魅力でした。また、『Biz-Create』の利用企業が金融機関の取引先であるということも、利用しようと思った決め手ですね。
これまで参加していたオフラインの展示会や商談会であれば、実際に相手と会ってお話しできるので、その雰囲気も含めて判断できる部分が多くありました。ですが、ウェブでのビジネスマッチングサービスでは、相手の顔が見えにくいという不安感があります。そのため、ビジネスマッチングサービスを利用する企業が安心して取引できる相手だと確信できないと、利用することはできません。
その点で、『Biz-Create』であれば金融機関の取引先が利用していますので、当社としても安心して末永くお付き合いできるビジネスパートナーを探せると考えました。

──オフラインの展示会や商談会に比べて、『Biz-Create』が便利だと感じた点がありましたら教えてください。

片山：オフラインの展示会や商談会でビジネスパートナーを探すことに比べると、何度も同じことを説明しなくてもいいという点は便利ですね。例えば、オフラインであれば、アイベックスエアラインズがどのような航空会社で、アイベックスエアラインズ公式オンラインショップはどのようなコンセプトで運営しているのかを、毎回説明する必要がありました。説明が終わって、やっと商談スタートになるので、その点が大変でしたね。
ですが、『Biz-Create』であれば、必要事項や弊社の考えなどをニーズに記載しておけば、事前に相手企業がニーズを読んだ上で商談を申し込んできてくれます。毎回説明をする必要もないので、とても便利だと感じています。

当社から積極的にアプローチするのではなく、あくまでもアプローチを待つというスタイルですので、正直なところ「あまり問い合わせは来ないかもしれない」と思っていました。ですが、実際に利用してみると、コンスタントに月に数件はお問い合わせがあり、想定以上の反応で驚いています。

──想定以上にお問い合わせがある状態ということですが、実際に商談まで進むのはどれくらいの割合になるのでしょうか？

片山：実際に商談まで進んだケースとしては、10件アプローチがあれば、4件くらいは商談まで進んでいます。これは、かなりの割合だと思っていまして、しっかりと当社のニーズを理解した上でアプローチしていただいた企業が多かったのだと思います。
『Biz-Create』を2020年3月から約1年半利用していますが、オフラインの展示会や商談会のようにこちらからアプローチする労力をかけずに、これだけの反応をいただけたことに満足しています。

──アプローチから商談までは、どのように進めているのでしょうか？

片山：興味を持っていただいた企業からご連絡をいただいたら、その内容を精査した上で返信し、一度お話ししたいということになれば、Zoomなどでオンラインの打ち合わせを行います。本来であれば、実際にお会いしたいのですが、現状ではどうしてもオンラインの打ち合わせになってしまいますね。
ただ、取り扱う商品については、当社の大切なお客さまにお届けするものですから、サンプルを送っていただいて当社で実際に確認しています。

ただ、当社としては、ビジネスパートナーの数を増やせばいいと考えているわけではありません。地方経済の活性化に寄与できるかどうかが大切です。地方の素材を使った商品を扱っている企業や、その地域を盛り上げようとがんばっている生産者を応援していきたいですね。